カナダで初の給料日給料明細を解説、よく知っておきたい8項目(2024年3月にアップデートしました)

カナダ仕事

突然ですが、いちどでも日本の給料 明細を見て疑問に思った事はありますか?という質問をすれば、ほとんどの人が“ある”と答えると思います。

それはカナダでも同じことで、これ何?なんでこんなに引かれているの?騙されているの?と言う項目はかなり多いと思います。今回はそんな時のための記事です。

この記事では、カナダで就労した際の給料 明細の項目を中心に知ってほしい事をいくつか書いています。ぜひ参考にしてください。

今回は下記のSample 給料明細を使います。(拾ってきました)

下記のサンプルはクリックで拡大可能です。ちなみにこちらは、2週間分の給料ですね。また下記項目番号を振りました。

(1)Regular/Over time (黄色:時給 関連)

まず、一般的な項目からですが、”Regular”と言う項目があると思います。

これはあなたが、あなたの会社と契約をした時給(RATE)を働いた時間 数(HOURS)で掛けます。この合計が上記のサンプルでは$2250になります。こちらが一般の時給ですね。

他にもOVERTIMEがあると思います。カナダでは州によって残業に対する支払いのレートが違います。違いますが、祝日の就労や、残業のさいに該当するケースがあります。

この給料明細では5時間ほど、追加で働いたようですね。ですので、その時間は割増しになっています。

(2)Vacation(赤色:休暇 関連)

次に2番に進みます、この項目ではまずこれが何を意味するのかを説明する必要があります。

この”VACATION PAY”ですが、少なくもカナダのオンタリオ州では従業員が休暇の際に使う一部の資金を払う必要があります。それがこの”vacation pay”ですね

ちなみに上記の例では、何故か払われていないませんが、すくなくてもオンタリオ州の法律では1時間でもこの支払いが必要とされています。

*注意してほしいのはVacation Payに関しては法律上ではこちらの休日手当と休暇時の給料をどちらももらえるわけではありません。

例えば、あなたが来週の月曜日から金曜日までを有給の休暇の休みにした場合には、その期間の給料は貰えません。

しかし、年初から積み立てられているVacation Payによって、その分の給料を払われる形になります。そのように有給の休暇になるケースもあります。

Vacation | Your guide to the Employment Standards Act
Know your rights and obligations under the Employment Standards Act (ESA). This guide describes the rules about minimum ...

(3)CPP(水色:年金 関連)

これはCPPで”Canada Pension Plan”の略になります。これは日本で言う国民年金に該当します。そうですね、年金の一部ですね。どうやら、カナダでも給料を払う前に引かれるみたいですね。

また、他にもカナダではRRSPと言う年金システムが存在します。一般的に言う、年金の2段階めだと思います。こちらは、個人の積み立て(会社が一部を払う場合もあり)になります。

よくあるのが、待遇が良い会社の場合には会社いちぶの資金を出してくれることがありますね。ですが、”数年間働かないとダメとか、契約社員は対象外とか、色々なパターンがあります。”

(4)EI(緑:失業 保険の積立金)

まず、はじめにこちらはあなたが失業しない場合には掛け捨てになります。そのために、ここで言っておきたい事があります。(Employment Insurance)

税金を払っているのなら、給付金を受け取る権利があります。どんな給付金があるの?そんな質問に下記の記事で答えています。”わたしも非正規の雇用から更新がなく失業した経験があります。”失業保険の申請も就労ビザが残っている必要があります。

また、このEIを払っていない場合には失業をしたケースでも給付金を受け取ることはできません。

(5)Income tax/Federal Tax (ピンク:税金)

日本でもそうだと思いますが、国に対する税の支払いと、市町村に対する税の支払いがあると思います。所得税と、住民税ですね。

似たように、カナダでもカナダ政府と、州政府に払う税金があります。上(5)に戻っていただけるとわかると思いますが、”Income Tax” ”Federal Tax”に分かれていることが分かると思います。

Federal income tax

こちらの税率については、バンクーバーに住もうが、トロントだろうが一律になります。どちらもカナダですので、連邦税府税に

と上記のように稼いだ額で税率が変わる、累進課税ですね。まずは、カナダ連邦政府の税率ですがどこに住んでいようが同じ税率になっています。ここだけ見るとカナダって意外と税金安い?と思ったあなた!これに加えて下記の州税がかかります。また下記で説明する州税率はあなたが住む場所でことなります。

Income tax rates for individuals - Canada.ca
Information on income tax rates in Canada including federal rates and those rates specific to provinces and territories.

Provincial Income Tax

こちらは、州政府によって多少は変わるのですが、大まかに言えば(税率などは)同じようなレートです。ただし、州によって多少は癖があります。例えば低所得者層に低い税率を掛けるON州やBC州などの州や、高所得者層に甘いアルバータ州など様々ですね。

詳しくは下記に表記されています。(カナダのすべての州の税率が存在します)

2024年版 州政府の所得税率が下記にあります。あなたが住んでいる場所の所得税率を調べてみましょう!下記は2022年となっていますが、2024年版の税率が出てきますので安心してください

Canada Tax Brackets 2022-2023 | Federal & Provincial/Territorial Tax Brackets | Wealthsimple
You know there are tax brackets in Canada — but what are they this year? Wonder no more. Click here to learn everything ...

(6)Life Insurance(青:保険 関連)

こちらの出費に関しては、会社から出る民間の保険料になります。とはいっても、全額を就労者が負担するのではなく一部を会社が、その他の部分を従業員が負担するという方法が一般的です。

カナダの健康保険ですが、歯科などにが入っているものや眼科などが入っているケースあります。

えっ!?という事は、歯科と眼科は国民皆保険でカバーされないの?   はい!ほとんどのケースでされません

また、他にも会社の保険によりスポーツジムや整体なども保険のプランに入っているケースもあります。会社によりけりです。

(7)Canada Saving BC (黄色:個人年金)

こちらを調べてみたのですが、こちらも年金の一種なんです。とはいってもかなり確実性の高い”債権の一種ですね”ただし、利率は低くなるようです

その他について

他にも給料明細には、ポジションなどによっていろいろな手当などが付くケースがあるようです。

(1)Bonus :ボーナスは日本でもあると思いますが、カナダでもあります(ただし、税率が高い)

(2)eudcation pay:仕事に必要な資格代金などを払うシステム

(3)moving expense:州の違う店舗に移動するときの費用を会社が持つシステム

(4)personal use of employers motor vehicle:会社の車などの手当て

などなど、他にもたくさんあります。

【1】【2】【3】について  【計算の方法】

上記のサンプルに戻って、大文字の【1】【2】【3】についての計算の仕方を説明します。

【1】YTD GROSS:その年の年始からその週までの全部の合計です。

【2】YTD DEDUCATION:その年に給料から減額された合計です。

【3】YTD NET PAY:(税引きまたは諸経費)税引き後の合計です。これが銀行に振り込まれる

まとめ

という事でかなり大まかに、カナダの給料明細の詳細を書いてきましたが、日本と違うところが色々とあったと思います。

州によって、税率が違う事やvacation payなどはカナダらしいですね。

Shameer PkによるPixabayからの画像

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