違法で働いている人になんでビザがあるのにunder table(違法で働く)違法で働くの?と聞くとほとんどのケースで次のような答えが返ってきます。
賃金の面で優遇されているから!これは税金を払う必要がないという事や働いたその日に現金が入るという利点があります。しかし、本当にそのくらいしか利点がありません。
この記事を読んでいただくとビザがあるにも関わらず違法で働くリスクを理解できます。またワーキングホリデーの方が違法で働くと、どのような欠点があるのかも理解できます。
健康保険を申請できない
いったい、どれくらいの方が知っているかはわかりませんが実は、ワーキングホリデービザをもっている方も条件付き(職歴や滞在条件などなど)で州政府の保険を申請できたりします(ただし、州政府によって異なる模様)。
また、この保険は日本の任意保険ほどすぐれているものではありません。
ですが、大きな事故などには対応しておりこれがあるのとないのでは大きな違いです。たとえば、オンタリオ州OHIPで無料で、できるものもかなりあります。(日本から任意保険を入ってくれば問題なし)
と上記のように手術などは無料で受けれるシステムだという事が分かります。ただしこのOHIPに入るには少なくてもワーホリが6か月間いじょう余っている事や雇用主から雇用証明書などが必要です。(2022年時)
つまり違法で働くという事はこのチャンスを逃すことになります。
還付金を申請できない
日本でも還付金といえば一般的ですよね?カナダではタックスリターンといいますが、ほとんどのワーキングホリデービザを持っている方が還付金を受け取れる側の方です。
つまり、ほとんどの生徒さんはカナダ政府へ税金を払い過ぎと判断されます。(ゆえに還付の対象になります)
具体的に、年度単位の計算(皆さんは2年度(2年間)、カナダに滞在する方が多いです)で$12000-$14000くらいにその基準があります。
つまり年度単位で$12000程度の収入がない場合には払った税金は全部返ってきます。繰り返しますが、年度単位になります。
たとえば、2021年6月にカナダにきて、1年間滞在した場合には2021年度と2022年度の2年間をカナダで滞在した事になります。
ですので、2021年度の6か月間に$12000の収入いか、2022年に$12000収入以下であれば払った税金は全額還付になります。
話はずれましたが、この還付金ですが違法で働いた場合にはもちろん、還付はされません。違法で働い分、損です。
失業保険や給付金
カナダでは失業保険などは基本的に就労ビザを持っている人でも申請はできます。
特にカレッジや4年制大学などを卒業した後に出るPOST-GRADUATAEという就労ビザがあるのですがこちらは最大3年間ですので失業保険などを払っていれば当然、受け取る権利はあります。
ただし、ワーホリの場合には少し異なります。ワーホリのビザは1年間しかない事、また失業保険をもらうためにはある程度働く必要(失業率によって働く時間数が違う)があります。
ちなみにワーキングホリデーでも失業保険は貰えます。(ただし、厳しい条件付きです)
また就労ビザが有効の期間(もともと1年間しかありません)でしか受給できないなどの結果で、受給資格はあるものの、満額もらえる人はそう多くありません。
2020年の初頭から発生した新型コロナの影響でワーホリの学生に限らず、たくさんの方が失業しましたがちゃんと税金を払っていて、あるていどカナダに滞在していた方は給付金の対象になっています。
職歴を履歴書に書くリスクが浮上
これは日本でもあるかもしれませんが、違法で働い場合には履歴書にその経歴を書くのはリスクがあります。もちろん具体的に何故?という事がみなさんの質問だと思います。
日本と同じようにカナダにもたくさんの企業がありますが、時によって面接の後であなたが過去に働いた会社から推薦状を取得するようにリクエストされます。
特にまえの会社の経営者や管理職などから推薦状をもらうのは簡単な事ではないと思います。
もちろん、違法で働いた言う事になればそのような推薦状を受け取れるのは皆無に等しいと思ってください。
そもそも、違法で働いているという事はそのような会社は働いていたことが表ざたになる事は絶対に避けないといけません。(そうでなければ、違法で働かせていたという事がばれてしまいます)
カナダの履歴書で書いてはいけないこと知っていますか?
クレジットスコアが出ない(クレジットの履歴が出ない)
日本は先進国では珍しく現金を使うことが多いですよね?カナダやアメリカでは間違いなくクレジットカード使う事の方が多いです。
つまり、あまり現金を持ち歩きません、これにはもちろん治安がいいとか悪いとかいう事も影響していると思います。
では、違法で働くとなぜにクレジットスコアが出ないのか?ですが、北米ではあなたが会社や自営業かでお金を稼いだという事とと、それらのお金を使って、物などを買って時間通りにお金の支払いをするとそれがクレジットスコアとして、履歴に残ってあなたのクレジットスコアが上がります。
そうです!これが信用を築くという事なんですね。北米では車を買うにも家を買うにもローンです。(もちろん、あなたが一括で買えるというのなら話は別ですが)
あなたにクレジットスコアがあるという事は、家のローンなどが金利が低くなるという事です。5千万の家が金利10%か?2%か?で買えるとなると、かなり違ってきますよね?そうですね。いまのうちにクレジットスコアを意識しましょう!
CRAなどによる罰則
追徴課税
もし、CRA(カナダ税務局)が税金の不申告を発見した場合にはケースバイケースで追徴課税があります。
10日以上遅れると10%の追徴課税があります。またそれ以外にも金利の上乗せがありますので、時とともに永遠に増えていくように設計されています..とにかく税金はしっかり納めましょう。
強制送還と懲役刑
アメリカも違法労働者に対しては厳しいですが、もちろんカナダも当たり前のようにそれらの者に強制送還を執行します。
また、違法労働をしたものは一定期間の間はカナダ国内に入る事を制限されます。(ビザの申請ができません)
また当然のように、違法と知っていて就労許可がない外国人を雇った雇用者は最大で2年間の懲役刑の可能性があるようです。
金額が多いと永住権のはく奪のリスクも
この記事を読んでいる方で、すでに永住権を持っている方もいると思いますが、そのような方でも油断できません。
これはわたし個人にも言える事ですがCRAによると$5000の詐欺をしたと判断されると永住権が没収されるリスクがあるようです。
まとめ
少し、長くなりましたが違法で働くとどのような結果になりうるかという事が分かっていただけたと思います。
追徴課税やビザなどや強制送還のリスクなど、さまざまなものがあるという事が分かっていただけたと思います。
ErikaWittliebによるPixabayからの画像
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