わたし個人はカナダに15年もいるのですが、よく聞く話に日本人は英語に弱いという事ですね。ですが、これは日本人ではなく東アジア系の住民すべてに該当する事ではないかと思います。
事実、韓国人の方は英語が喋れると言っている方もよく見かけますが、南米や欧米の生徒やそれらの移民の方に比べると英語は弱いです。
巷の英語学習法では1週間でペラペラとか、1年間でネイティブとか、そのような広告が後を絶ちませんが、わたし個人の見解は常に一致しています。
短期の学習では英語の習得は無理です。(もちろんレベルによりますが)
この記事では日本人が英語を喋れない理由を色々な角度から検証していく記事になります。英語が喋れないと嘆くあなたに向けた記事です。
起源が日本語とかなり違う
発音の違い
まずこの問題の原因の筆頭に挙げられるのが日本語と英語の発音の違いです。
欧州の方々の言語である、英語、ドイツ語、オランダ語はゲルマン系の言語でこの3つはモンゴルが起源である日本語と韓国語の違いくらいの近さであるとされます。
ゆえに日本語と韓国語はかなり近く、日本人が勉強をしてから2年間程度で映画が字幕なしでわかる人も珍しくないと言います。(つまり英語に近い、ドイツ語、オランダ語は有利)
またフランス語、スペイン語(南米に多い)、ポルトガル語、イタリア語はラテン語を基本として作られています。そのためにラテン語が上記のゲルマン語に大きな影響を与えていると言う事実があります。
ラテン語に影響を受けている英語なら、日本語もラテン語に影響を受けてない(起源的にです)と近くなれませんが、悲し事にそのような事ではないですね。
もちろん、英語と上記の言語の発音が近いと言うにはかなりの反対意見もあると思いますが、日本語とどちらが似ていますか?と聞けば答えは明らかです。
また南米はほとんどの国でスペイン語ですね、それゃ違いが出てきますね。英語学習にもアジアの国々の起源である言語と欧州が起源の言語ではまったく土俵が違います。
事実、語学学校の先生にこの質問をしたところ”OF COURSE”という返信が返ってきたぐらいです。
文化が違う(スピーキングに影響)
英語を勉強するにあたり、少なくてもスピーキングが伸びやすいのは英語を良くしゃべる人でしょうか?それとも、英語をあまりしゃべらない人でしょうか?
ラテン系の生徒は英語のスピーキングが強いことが多いです。これは、もちろん日本語とは違い英語に近いポルトガル語やスペイン語が母国語で有利という事もあります。
ですが、かなり社交的な生徒も多く全体的に見ればすこしでも英語をしゃべろうと考えているのも大きな違いです。
日本人の生徒だけではないですが東アジアの生徒は基本的に遠慮をする文化(自分の権利を主張しすぎない/小さなミスを気にする)を持っています。恐らく面子の文化があると思われます。
これは英語のスピーキングを伸ばすうえで大きな障害です。南米の生徒で文法はボロボロでも関係なく英語を話している光景を見たことがないですか?
英語を伸ばしたいんですよね?遠慮はしないで行きましょう!
事実、わたし個人の経験では日本人の方が文法は強いです。でも、文法を意識しすぎると英語がしゃべれなくなります。
文法が違う
言語にはもちろん、文法という物が存在していますね。日本語の起源はモンゴル系と言われていますね。一方、英語の起源はラテン語ですからもともと違う所に派生があるという事が分かりますね。
まずは動詞の位置が違いますね、日本語は動詞が最後の方に出現します。たいして、英語の方が動詞が主語の後に来ますね。
英語のフレーズのパターンの99%は第5語文型(なんの意味かよくわからない場合にはググってみてください)までの方法で説明がつきます。つまり日本語とはかなり文法が異なるわけです。
もちろん、欧州系の言語も多少は英語とは違いがありますが、日本語と比べると文法も近いというのは明らかです。さて、どちらが有利ですか?
もともとの単語が異なる
日本語でカナダでも使われている有名な単語言えば、SUMO,とか、HARAKIRI, SAMURAI,とか最近ではTUNAMIとかですか…とにかくかなり少ないです。
最近はわたし個人の転職の可能性の話を職場の近い親友にしており、迷惑をかける可能性がある事を話した際に冗談半分で”OK Sayonara good luck” と言われました。
こいつぜってぇ、意味わかってないと思った節があります。事実、英語圏でSayonaraは短期的なものではなく永遠の別れと言う意味で使うことが多いみたいです。(映画などから勝手に解釈してます)
一方、英語は先ほど申し上げたとおりにラテン語にかなり影響を受けていますので、ラテン語の派生であるフランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語に単語も似ています。
例えばスペイン語でコーヒーはカフェですね、これは単語の発音は遠くてもイメージが付きやすくないでしょうか?また動詞も似ている物もかなり多く存在します。
たとえば、英語で”認める”の意味がある(Admit)ですね、フランス語の場合にはAdmettreとなりますが、つづりも似ていますね。
もちろん、発音も日本語の“認める”と比べると雲泥の差になります。もちろん、英語とフランス語は似ていないという方もたくさんいるでしょう。しかし論点はそこではないです。
日本語とどちらが近いですか?という事ですね。答えは明白です。
義務教育
一般的な意見として、日本人が英語を喋れない理由として日本の英語の義務教育を批判することが多いですね。
たしかに、かなり前の英語教育は教えている英語が古かったり文法とスピーキングのバランスが取れないという事があったみたいですが、日本の英語教育も2020年から小学3年生でも英語が必修科目になるという事です。
また、小、中、高ではスピーキングに焦点を置いた学習を始めるとあります。そうですね、日本人が海外で圧倒的に弱いと言われるスピーキングの強化という事ですね。
少なくても方向性は合っていると思います。(上から目線で申し訳ないです)
他のアジア人もめっきり英語には弱い
語学学校に一回でも行った事があれば、わかると思いますが、日本人だけが喋れない訳ではないです。
日本を含むアジア系が語学学校の下の方のクラスに多く、その後に中東系やラテン系の学生が中級のクラスに多く、上級になると欧州系の生徒が多いというのが基本原則です。
にもかからず、日本人だけが英語を喋れないというと大きな誤解です。
少なくても、下記のデータではTOEICの国別のスコアですが、日本に限らず、中国、韓国とアジア系全般にスコアは欧米と比べれば低い結果となっています。
そもそも、欧米ではTOEICはあまりつかわれません。入学や移民にはTOEFLやIELTSなどの方が圧倒的に使われています。そこのデータを取ればさらに開きが出るかもしれません。
そうです!みなさんは自信を持ちましょう。英語学習は母国語でかなり左右されます。そのような事も念頭に入れて勉強していく必要があります。
日本人が中国語を覚えるケースではどうなるのか、簡単に理解できますね。
英語は簡単ではない事を理解しよう
ジェスチャー
では初級者が英語を上達させるにおいて、使える方法と言えばジェスチャーですね。もともと、英語圏ではカナダに限らず、からだ全体で表現しますのでこれは日本人の弱いところかもしませんね。
ですが、郷に入れば郷に従えと言いますし、英語のコミニケーションの補佐に使えます。上記の写真のように表現するのはよく見ますね。皆さんもやってみましょう OMG!!!
動詞と単語で乗り切れ
わたし個人はオーストラリア留学時に英語が喋れないレベルで留学をしてしまいました(個人的には十分だと考えていたのですが)。
このような状況になったときに、使っていた方法が動詞と単語を叫ぶです。基本的に、観光などや、語学留学の初期の場合には単語と動詞だけも意外に通じます。
がんばってください!
発音を意識しよう
オーストラリア留学やカナダ留学(初期)ではかなり苦労したことに発音がありますね。実際に英語は知っていても発音がよくないと通じません。
つまりバランスが重要なわけですね。英語はできるけど話せないというのはこの部類かもしれません。あなたの英語がカナダ人にどれくらい通じるかはと言うのは留学の基準で非常に重要です。
日本人が多い地域だと、日本語の訛りが一般的で通じやすいです。難易度の違いが生まれます。
フレーズだけ覚えて実践(初期)
カナダ留学初期にはまるまるフレーズを覚えて、英語を喋っていました。たとえば、xxx Do you know what I am talking about? 【私の言っている意味わかる?】とか、Please kindly let me know if I can xxx
申し訳ないのですが、XXX(動詞)できるか教えていただけますか?とかのフレーズですね。このような物をいくか覚えていくと本当に便利です。
英語の初級者の方だと最初の方は自分でフレーズの構成ができないかもしれませんので、色々なケースで使えるフレーズを手帳に忍ばせておくのがいいと思います。
そもそも、英語を勉強する前に健康面などで不安はありませんか?
まとめ
日本人が英語を喋れない、それは当然、英語文化に近い欧米に比べれば喋れません。文法、文化、単語などなど、違うことが多いわけですから長期の視点で勉強していきましょう。
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