たいていの日本人留学生がカナダに留学する場合はオンタリオ州のトロントかブリティッシュコロンビア州のバンクーバーだと思います。
同じ国の2つの大きな留学地ですが、なんと労働基準法がかなり異なります。ですので、ある程度ここで説明しておきますね。
この記事を読んでいただくと、就労ができるビザ(ワーキングホリデーなど)をお持ちの方がバンクーバーでどのような条件で就労ができるのか理解できます。
また労働基準法の知識を身につけることで、違法で雇われる事を防げる利点もあります。無防備で留学するのは避けましょう
最低賃金は常に変わる(最低賃金は常に確認する)
バンクーバーがあるBC州の最低賃金ですが、2020年の6月に$14.60に上がります。
2023年10月にトロントがあるオンタリオ州は時給$16.55また、バンクーバーがあるBC州は2023の6月1日に時給が$16.75に上がります。(更新2023年4月)
これが行われると、カナダ国内ではアルバータに続き二番目めに賃金が高い州になります。(ただ、バンクーバーやトロントは実際に物価が高いために実質ではどのくらいの賃上げはわかりません)
またレストランなどの仕事の場合には最低賃金が一般職よりも少ないというところはトロント似ていますね。
ただ、こちらは$13.95となりサーバーにも比較的に高い賃金が払われていることになります。
サーバーは一般的にチップも多い事が多いために賃金も多くチップも多いとなれば働くにはいい事です。
30分ランチルール
カナダで長い間、仕事をしていると色々な事がありますが。
例えば、ランチを取ろうとして車のカギを探していると電話がかかってきた、それを終えたらメールが来ていつの間にか就労時間が終わっていたという事もたまにはあるんですね。
この場合、バンクーバーでは昼食をとるはずの30分も仕事の影響で取れなかったので経営者は労働者に30分間の賃金を支払わないといけない事になっています。
また5時間につき最低でも30分は食事休憩を取らないといけない事になっています。こちらの30分は無給です。(仕事がなかった場合)
働く時間ごとに時給が急激に上がる
すくなくてもバンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州では1日で8時間労働を過ぎた9時間目から時給が1.5倍になります。
また12時間を超えた時点で時給は2倍にしないといけないという法律があります。つまりこれは経営者が残業をさせにくいという利点があります。
これは従業員にとってもいいことなのではないでしょうか?8時間以降は50%増しとなりますので1時間の残業の対価がありますよね?
トロント在住としてはうらやましい限りです。また8時間以降でなくて40時間以上になれば41時間目からでも50%増しで給料がもらえます。
レストランなどのユニフォームは無料
バンクーバーでの職場ではレストランやバーなどで使用するユニフォームが義務の場合には会社が負担するという法律があります。
またブリティッシュコロンビア州の労働基準法によれば、もしそのユニフォームが破れたり汚れてしまった場合にも会社側がその費用を負担するとあります。
つまり、みなさんがレストランの仕事でそのような服を着る場合にはその服は無料で支給される必要があるんですね。
2019年の6月から外国人を雇う場合には登録する必要がある
約1年前からバンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州のではすべての企業で外国人を雇う場合には登録をしないといけないという法律を通しました。
ただ恐らくこれは企業が新しく従業員を雇うためには登録をしないといけないという事ですので、すでにビザがでているような方は対象外という事だと思われます。
2時間ルールと4時間ルール
ブリティッシュコロンビア州では一般的なシフトが8時間だった場合には、最低でも4時間の労働が従業員に保証されます。
また8時間以下だったら2時間は労働時間が保証されるという法律があります。
例えば、過去6か月間は毎週に週5日(1日8時間)で40時間働いていたのに冬の間は【ごめーん!お客さんが少ないからシフト減らすねー】とはできません。この場合には会社は週20時間は義務です。
経営者が会社の都合で就労時間を少なくするというのはバンクーバーに限らず、オンタリオ州のトロントでもよくある話です。
ですので、忙しいときだけ使うだけ使ってそのあとは知らないという事がよくありますのでここはよく覚えておきましょう
ただし、このルールは続きがあります。従業員に原因がある場合にはこれに該当しないとあります。
何かの原因でその従業員がその仕事に適していないと判断された時また、従業員の服装や態度などがその仕事に適していないと判断された時、(詳しくは下にリンク張っておきます)また天候などで仕事ができないときも該当するようです。
ドレスコードが重要
正直な話、わたし個人はカナダ国内ではどの都市でもドレスコード(服装)はあまり重要ではないと考えていましたがブリティッシュコロンビア州ではかなり重要でした。
なぜなら仕事の最中にドレスコード(どのような服をどのような時に着るかという事ですね)により給料をもらえない可能性があります。
たとえば、レストランやオフィスなどではビジネス仕様のビシッとした服を着る必要があったり、どのような仕事でも会社が指定した服を着る必要があります。
ではこれを拒否するとどうなるか?州政府のお墨付きで給料を払う必要がないという事になっています。ですので、ここは絶対に覚えてきましょう
ちなみにトロントの労働基準法もあるよ!
まとめ
ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーの労働基準法を調べてきましたが、どうでしたでしょうか?カナダはトロントに限らず労働時間や賃金に厳しいという事が分かったと思います。
また、6月に賃上げが予定されています。そのうえ、会社で働く場合にはドレスコードも重要という事が分かっていただけたと思います。
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