この記事を通して、カナダの永住権があなたにとって本当に価値があるものかどうかわかるようになります。そして、その結果あなたがカナダ永住権を候補に入れるかどうかのアドバイスになります。
学校(カレッジや4年制大学)の学費が安くなる
カナダの教育システムですが基本的にはすべて公立になります。私立もあるにはあるのですがカナダで市民権か永住権を持っている方は基本的に大部分は公立の学校にいきます。これは主に学費の問題ですね。
この公立学校ですが世界的に見ても質が高いことで有名です。世界大学ランキングですがカナダの大学がトップ50位以内に3校も入っています。日本は50位以内に1校ですのでカナダの教育機関の質の高さがわかります。
そして注目するのはカナダの公立の大学の学費です。たとば、世界大学ランキングの33位に位置するMCGILL UNIVERSITYですがこの学校では生徒に向けて学士号で3通りの学費設定をしています。(2020年 5月現在)
(1)カナダ国外からの学生で市民権か永住権を持たないもの
一般的に海外からの留学生と言われる方々ですが、学費は1年間で4万ドル程度(350万円となります)となり、一般に言う海外留学は高すぎるという話に該当しますね。
(2)カナダの学生で市民権か永住権は持つがケベック州に住んでいないもの
では、永住権を持っているとどうなるのか言うことですが、学費はぐぐっと下がり年間で8000ドルなります。これは日本円で60万程度ですので値段的には十分やすくなりますね。
(3)カナダの市民権か永住権を持っており、ケベック州に住居があるもの
なぜかは知りませんがMCGILL UNIVERSITYはカナダのケベック州に住んでいる方々に別のレートの学費を適用しています。
しかも、この学費が驚きなほど安いです。なんと年間2500ドルで日本円で20万円くらいです。安すぎです。
永住権を取得することで質が高く、安い学費で教育を受けられるのなら素晴らしい事ですね。
保険が適用される(薬は適用外)
日本の医療システムは基本的に素晴らしいものがあります。何故かといえば日本の医療をすべての人が使えるように”国民皆保険”であり、医療費の一部を払えば全部負担する必要はないからです。
ではカナダの医療保険はどうでしょうか?日本と比べると一長一短ありますがそれでも世界で見れば優れている方です。
カナダの医療システムですが基本的に70%の医療がユニバーサルヘルスケア(国民皆保険で)で医療が無料で受けられると言います。
ただし、これには大きな勘違いがあり薬などは基本的には保険の適用外で自分で払う必要があります。
ですので、基本的にカナダでは政府の保険で受けられる医療は国民皆保険で受ける。その他に受ける必要がある医療で政府の保険が適用されない物には民間の医療保険を適用するというのが基本です。
個人の経験ですが、歯科、眼科などは国の保険は適用外ですので会社の保険で医療費払っています。
また国の医療システムですが、あなたの経済的状況や年齢でも適用レートなどが変わってきます。
カナダの市民権が申請できるようになる
えっ?カナダの市民権かぁ。特にこれは興味ないぁという方も多いでしょうね。これはわたし個人も理解できます。
なぜならカナダの市民権を申請するという事は日本の国籍を捨てる言うことだからです。
しかし、市民権を獲得することでいくつかの利点もありますのでここでは簡単に書きますね。またチャンスがあれば詳しく書きたいと思います。
(1)カナダのパスポートが使える
(2)アメリカの就労ビザが申請可能になる(条件あり)
(3)選挙権の獲得
(4)2重国籍が可能になる
(5)好きな仕事ができる(永住権ですと、少しですが仕事に制限があります)
今の状況ではあまり詳しく知りたい人がいないと思いますのでこれくらいにしておきますが状況により詳しく書いていきたいなと思います。
語学学校が無料か格安【公立】
正直な話で、これはすごく助かります。なぜならカナダに住むという事なら英語はある程度は話せる必要があるからです。
語学学校は私立か公立に限らず学費が高いですよね。ちなみにカナダの私立の語学学校は月の学費が約10万円程度で(フルタイム)となりすごく高いです。
公立の英語学校は月に3万円程度(フルタイム)となり、高いとは言えないですが決して安いとも言えない学費なっています。
この公立の学費ですが、あなたが永住権を取得した暁には無料になります。
カナダでは英語とフランス語が公用語になります。そのために政府系機関ではどちらも勉強できるのですが、圧倒的にフランス語を喋れる人が足りてません。
ですので、あなたがもしフランス語が達者なら永住するにも仕事をするにもかなりプラスです。
カナダに永住をしたいと言う方が近年多いようですが、永住権を取得するにもある程度の英語力が必要になりますので、今のうちに英語力を上げておくのが良いと思います。
ビザ関係の紛らわしさから一蹴される
日本からカナダに行くには観光許可証が必要なのはご存じだと思いますが、この観光許可証も6カ月間しか有効ではありません。つまり、6か月間で更新をする必要があります。
学生ビザや就労ビザは基本的に1-2年間の間でカナダ政府から許可証が出ますが、これも申請するにはある程度の費用が必要ですし、100%確実に許可がおりるかどうかわかりませんし、待つ期間にもバラつきがあります。
では永住権はどうでしょうか?5年間単位で必ず更新をする必要があります。その時にある程度の手数料を払う必要があるのですが、それでも他のビザと比べると圧倒的に有利な事があります。
カナダ政府は永住権申請をカナダに住むものとしての当然の権利として定めています。つまり、どのような事が起きても重大な犯罪を犯したり、カナダにて滞在期間が足りないなどの条件に該当しない限り外部の力で失うという事ないという事です。
たとえば、現在では(2020年の5月)新型コロナの影響でカナダ移民局は日本人に対するワーキングホリデービザを新規で授与することを停止しています。
これはカナダ政府がいま現在は適用する時期ではないと判断したからです。
しかし、カナダ移民局でも永住権の更新を勝手に一時停止することはできません。これは法律に明記してあることなのです。
永住権保持者である事でカナダの仕事に受かりやすい
これには反対意見もあるかもしれませんが、永住権を持っている方は学歴に関わらず仕事に就きやすいという利点があります。
具体的にはカナダ政府がカナダの市民権か永住権を持っている者に優先的に仕事を提供してほいしというルールがあるからです。
下記からカナダ移民局のウェブサイトに行けますが、そこにカナダにある民間の会社は外国人を雇うよりも先に必ず、市民権か永住権を持っている者がいないことを確認しないと就労ビザは出さないと言っており、実際に有利であることがわかります。
働ける職種の幅が広がる
日本でも、そうですがいくつかの仕事は外国籍の方ができなかったりすると思います。これはカナダでも同じです。
ただし、非常に限られた職種(政治家など)は永住権を所持していてもできないので注意してください。
下記は一部の仕事ですがするためには市民権か永住権が必要なるものです。
(1)CBSA
カナダの国境警備隊ですが、この仕事は永住権を持っていないとできないです。政府の見解によるとセキュリテイリスクが高いためにどうしてもこのような条件になるようです。
(2)移民コンサルタント
通称RCICと言い、カナダ政府公認移民コンサルタントの略ですがこの職種も永住権が必要になります。移民関係のアドバイスをする必要がある職種のために、すでに移民である必要があるのでしょうか?
(3)警察(RMCP)
国の治安を守る職業ですのでこれは理解できますね。市民権か永住権が必要になります。
(4)政府公認通関士
貿易のスペシャリストという立ち位置ですね。こちらも永住権が必要ですね。
などの職種でしたが、やはりどれも国の運営や治安を守るために重要な職種ですね。またこれらの職種は永住権がないとできないというのも理解しやすいものですね。
まとめ
カナダの永住権の利点という事で書いてきましたがどうでしたでしょうか?永住権を持つことで色々な意味で利点があるという事が分かったと思います。
学校や語学学校や仕事の面、また医療のなど様々な点で利点がありますね。
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
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