オーストラリアのお仕事をカナダからお送りします。今回の主役はぐーさん、ビザはパートナービザのようですね。
今回の舞台は化粧品販売員ということで、もしかすると女性には理想の職場だったりするのでしょうか?では行ってみましょう
【賃金・チップ】
オーストラリアの最低賃金は世界でみてもかなり高くなっています。2020年9月現在、最低賃金は19.80ドル(約1520円)となっています。
化粧品販売員として働く私の現在の時給は24ドル(約1830円)です。オーストラリアにはチップ制度がないのでチップでの収入はありませんが、私のお店ではコミッション制度が設けられています。
毎月決められたターゲットを達成すると、時給以外でボーナスがもらえる仕組みになっています。
WOW, やっぱりオーストラリアの賃金は高いですね。カナダも世界的みると高い方ですが、それを軽く凌駕しています。うらやましい限りです。コミッション制度というのは歩合ですよね。
個人のターゲットと、店全体でのターゲットがあるので両方達成すると結構な金額がボーナスとしてもらえます。
私はフルタイムで週5日働いて1週間のお給料はだいたい920ドルですが、ここから税金が引かれます。オーストラリアでは、ビザの種類は関係なく、働く人はみんなスーパーアニュエーション(年金のようなもの)に加入します。
これは私たちが納めるのではなく、勤めている会社が年金会社にお給料の9%を毎回納めます。なので週に920ドル稼いだら、自動的に80ドル前後の金額が自分の年金口座に振り込まれる仕組みになっています。
この年金は、定年退職するとき、もしくはオーストラリアを完全に離れるときに引き出すことができます。
ちなみにオーストラリアは、日本のように毎月お給料が支払われるのではなく、毎週もしくは隔週というところがほとんどで、私の会社は隔週の支払いになっています。
年金については同じようなものがカナダにもありますね
【必要だと思う英語力】
化粧品販売員として働くのに必要な英語力は、トーイックでいうと750以上だと思います。化粧品に関する単語や接客用語は基本中の基本となります。
お客様が商品を買いたいと思ってもらえるようなトークをしないといけないので、英語力は高ければ高いほどお客さんが買ってくれる確率も上がるので自分のボーナスにも繋がります。
クレーム対応の際も、当然ながら言葉使いに気をつけないといけません。
この仕事はセールスなんですね。北米ではセールスは花形で収入が高い仕事の一つに上げられていますが、オーストラリアも同じでしょうか?英語力次第でかなり収入が変わるわけですね。
【仕事内容】
化粧品販売員としての主な仕事内容は5つあります。
・基本的な接客・販売
・お客様へのメイク実践
・レジ操作(会計・返品手続き)
・棚卸(本社&倉庫との在庫確認)
・SNS投稿
基本的な接客は、お客様へのあいさつから始まり、お客様のニーズを聞き出しながら商品を勧めていきます。
もちろんお目当てのものを購入しに来るお客様もいますが、ウィンドウショッピング目的で来店されるお客様も多いです。
ここでいかに商品に興味を持ってもらえるかが私たちのお仕事になっています。最初のあいさつからある程度の性格を判断して、接客方法を考えます。
常連のお客様を接客する場合は、世間話を盛り込むのも重要ポイントです。
新規のお客様も大事ですが、やはり常連のお客様は商品をおすすめしやすいこと、来店回数が多いこと、そして何より購入額も大きいので、その分世間話などに費やす時間を設けてコミュニケーションをとることが大事です。
お客様からの希望があれば、私たちスタッフがお客様にメイクアップすることあります。メイク初心者のお客様だと、特にコスメの使い方などを実際のアイテムを使ってイチからレクチャーすることもあります。
現在は衛生上、メイクアップのサービスは行っていませんが、普段はこれも売り上げに繋がる大きな要素になっています。
自分が担当したお客様のお会計は自分で行います。オーストラリアはカード文化なので現金で払うお客様はほとんどいません。
なので現金での受け渡しのトラブルはまずありません。同様に返金手続きなどもすべてカードになります。
お客様の出入りが少ないときは主にお店の在庫チェックをしています。システム上の個数と実際の在庫の数を確認します。
化粧品やコスメには使用期限等もあるのでこまめに確認する必要があります。数か月に一度まとめて棚卸をする機会があります。
繁忙期になると、若い子たちの万引きが多くなるので在庫の数が合わないことも度々あります。
お客様の求めている商品が売り切れだった場合や、大量購入したいというお客様がいる場合は、本社もしくは倉庫に連絡を取り在庫確認をします。この場合は、システム上でも在庫の数の変更をします。
SNSの投稿も今の時代は欠かせません。新商品やおすすめアイテムなど毎日写真付きで投稿します。
主にインスタグラムですが、中国人客に向けてウィーチャットというアプリでも最近は宣伝しています。SNSでの質問返しなども業務の1つになっています。
セールスの他にも在庫チェックなど仕事内容とてしはやることが色々あるようですね。またSNSというのも最近は一般的は宣伝方法なんですね。
カナダでもオーストラリアでも中国人のお客様は多いんですね。
【この仕事をしてよかったこと】
まず、確実に英語力が伸びます。もともと英語力はある人でも、専門用語やビジネス英語を毎日使うので自分の操れる英語の範囲が広がります。
もちろん、化粧品に関する知識やメイクアップの技術も身に付きます。定期的に研修会が行われるので、最新の化粧品をいち早く試せてサンプルなどももらえるのも特権です。
それに、美容に気をつけるようになるので肌や化粧を褒められることも、友人にアドバイスを求められることも多く、自分に自信がつきます。
英語力が付くのは間違いないでしょうね!ただ、これはかなり難易度も高そうですね。化粧品のサンプルなどは女性にはうれしい特典なんですね。
【この仕事をしてよくなかったこと】
良くなかったことはあまり感じたことがないのですが、しいて言うのであれば実際に化粧品を使ってみないとお客様にも自信をもっておすすめできないので、つい化粧品にお金を費やしすぎてしまうこともあることです。
やはり悩みは多少あるのですね。確かに、わたし個人も完璧な職場ありませんでしたね。やはり、最後は程度の問題になるんだと思います。
【どのような人におすすめできるか】
化粧品が好きな人、新しいコスメが好きな人、お客様とお話するのが好きな人、英語力を伸ばしたいという人には特におすすめです。
自分の実績次第でボーナスももらえるので、仕事のモチベーションを保つのが苦手だという人のもおすすめです!
女性には人気の職場になりそうですね!
【面接時の質問】
面接時に聞かれた質問は、大きく分けて3つありました。
(1)【化粧品へのあなたの思いを語ってください】
そもそも化粧品に興味がないと雇ってはもらえません。スキンケアやメイクが自分の生活の中でどれほど重要なものかを伝えられるといいと思います。
(2)【あなたを雇ったら、お店にどんな利点があるのか?どうお店に貢献してくれるのか?】
これはストレートな質問で、オーストラリアらしいなと思いました。人柄だけではなく、お店に貢献できるスキルを提示しないと雇ってはもらえません。私の場合、日本の化粧品も多く扱っているお店だったので、まずは日本語という言語が強みになりました。写真の加工や宣伝も得意なのでSNSを使って集客できるのも私の強みとして伝えました。
(3)【今使っている化粧品と、その使い方を教えてください。】
これは化粧品の基本的知識を確かめる質問だったと思います。スキンケアの基本ステップや、使い方を細かく聞かれました。
他にも、いろいろと質問はありましたが、上記の3つが主にポイントを置いて聞かれた質問です。
最後に実際に店頭にたって接客のロールプレイもしました。
Sue StylesによるPixabayからの画像
ニックネーム:ぐー
ビザの種類:パートナービザ
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