カナダでは一般的に大学留学と言えば、カレッジと4年制大学留学があります。この2つですが日本人の認識であると短大と大学になります。
ですが,この考え方には大きな違いがあります。今回もカナダ15年滞在でどちらも卒業しているカナダおじさんが解説します。
この記事を読んでいただけると、カナダの大学留学でカレッジか4年制大学の留学でどちらに行くか迷っている人がどのような違いあるのかを調べる事ができます。
興味がある方はぜひ見てみてください。
学費
カナダの大学の学費はカナダの市民権か永住権を持つ場合の方と、持たない場合に大きく2つに分けられます。
4年制大学の場合はここで大きな差が出てくるのですが基本的にカナダ国外でも有名な大学ほど留学生の学費が高いという事が起こっています。
例えば、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学やマクマスター大学などはカナダ国内のみならず海外でも有名ですが国内の生徒と留学生の学費の違いが躊躇になっています。
国内の学生との差が5倍からー6倍となっており留学生の学費が3万ドル―5万ドルと(240万から400万)なります。
これを3年間か4年間も続けることになりますので学費もかなりの額になります。つまり高いという事がわかります。
(ただし4年制大学でも場所によっては年間の学費が1万5千ドルから2万ドルの学費の場所もあります。
ではカレッジ(2年制大学)はどうでしょうか?これは州とプログラムにもよるのですが基本的には大学よりも安く、さらにカナダ国内の学生と国外の留学生の差が少ないです。
ただし、それでも年間で1万ドルー2万ドル(80万ー160万)は超えてくることが多いですね。
ただし、場所によっては学費はことなります。カナダの州によっては学費が1万ドル以下になる事もありますのでそこらへんは需要があれば詳しくやっていこうと思います。
(4年制大学)
(カレッジ)
難易度
入学後にカレッジと4年制大学の授業が始まるのですが、授業内容にも差があります。カレッジの方はクラスによりますが実践的な物を学びます、そのためにプレゼンテーションなどが多いのが特徴です。
4年制大学はアカデミックな事(セオリー)を学びます。どちらも勉強の量はかなり物になりますが、4年制大学の方は読むや書く事が非常に多く正直な話、地獄です。
中間テストや期末テストもカレッジの方が正直に言うと簡単ですね。読む必要がある教科書のページ数や課題の量などは4年制大学の方が明らかに多いからです。
そのために中間試験でも期末試験でも読まないといけない本のページ数がカレッジや4年制大学とでは異なります。そのために範囲も異なりますよね。
また4年制大学のテストの採点の仕方とカレッジの採点の仕方に違いがあると言れています。
カレッジの方はすべての方が100点を取ることがありえますが、4年制大学は得点が高すぎると平均が下がる可能性があります。(または期末試験が極端に難しくなる)
仕事
ほとんどの留学生が卒業後にカナダ国内で仕事を探します。カレッジと4年制大学の卒業生では就職の難易度で多少異なります。
ほとんどの方が4年制大学卒の方が仕事を探しやすいかと思うと思いますが実際の話は景気によりけりです。
2007年ごろまでは4年大学卒の方が有利だったようなのですが2010年ころはカレッジ卒の方が需要があったようです。
よく聞く話は2007年ごろは景気が良く、2010年くらいは景気が悪かったようです。
このために、2010年は賃金が安くてすむカレッジ生の方が人気があったのではないかとの事です。
わたし個人は4年制大学の卒業後に仕事を見つけるのに8カ月間程度かかりました。またカレッジのあとは運がよかったのか、すぐに見つかりましたね。
もちろん、専攻する学科によって就職できる難易度も決まってきます。すくなくてもオンタリオ州のトロントではビジネス系やホスピタリティーなどは仕事が見つかりやすいといわれていますね。
1クラスにいる生徒の数(特に1年から2年)
わたし個人の経験ではカレッジの方が基本的に1クラスの生徒の数は少なかったですね。
カレッジの場合は2年間の間でどのようなクラスで勉強しても生徒の数が極端に変わるという事はありませんでした。(専攻はビジネス系)。
ですが4年制大学では1年と2年のクラスでは1つのクラスで生徒が400人という事もよくありました。
特に1年目のクラスでは映画館のようなところで大勢で勉強するという事がほとんどでしたね。
ただし3年目とかになるとかなり1クラスの生徒は減ってきます。30-40人とかの数になります。(ただし、専攻により多少は変わると思います。)
博士号が勉強できるかどうか
カナダのカレッジと4年制大学で大きく違う事の一つに博士号が勉強できるかどうかがあります。カレッジでは基本的に1年から4年間のカリキュラムを勉強できます。
1年間のcertificateや2年制のディプロマ、3年生のアドバンスディプロマなど勉強できることは多いでいのですが少なくてもカナダのカレッジでは博士号は勉強ができる場所ないと言われています。
実践的かアカデミック(セオリー)
カナダのカレッジは1つの学問を実践的な面で勉強できると言う話を聞いたことはないでしょうか?つまりカナダのカレッジは日本で言う専門学校にも近いという事ができます。
簡単にいうとカレッジは実践的なアイディアを学ぶ場所で4年制大学はアカデミックなものを勉強する場所と大まかに分けることができます。
カレッジも4年制大学と同じように学士号を勉強できる場所でもあります。
こういったことを考えるとカレッジは一般的な専門職の仕事むけで4年制は管理職向けなのかもしれません。
入学に必要な英語レベル
海外からの留学では入学の前にまずは英語をある程度間までに上げる必要がありますが、カナダの公立の大学では入学するためにかなり高い英語力が必要になります。
2年制のカレッジがTOEFL80から88が必要となり、TOEICで820点から870点程度が必要になります。
(ただし、TOEICとTOEFL中身はかなり違います。あくまでも目安です。)また4年制大学の入学に必要な英語力はさらに高くなりトロント大学などはTOEFLで100が必要となり870点から970点の英語力が必要になります。
(ただし、これには違う入学方法もあります。PATHWAYクラス 需要があれば)
上記のチャートからわかる通り、カナダの大学に入学するにはかなり高い英語のレベルが必要だと、わかると思います。
また、この英語レベルはスタートに必要なレベルでこれがないとそもそも始められないという事です。
北米の大学は入学は簡単で卒業は難しいといわれていますが、これは間違っていません。これからが本当の闘いなわけです。
カナダの移民とカナダ生まれ(または長期滞在者)
これも個人的な感想ですので、もしかすると読む人に嫌悪感抱かせてしまうかもしれません。
ですが、6年間ほどカレッジと4年制大学で過ごしましたがカレッジは他国からの移民のかた(わたし個人も含む)が多く、4年制大学はカナダ生まれの方(英語のアクセントが全くない)が多かったです。
カレッジで勉強をすると他国の方と英語で話しますが(プレゼンだったりそれらの課題などで)、ほとんどの方が英語のアクセントがあります。
またイギリスやシンガポールやジャマイカなどの訛りとも違うものです。つまり、英語にそれほど慣れていないか母国語が違うという事になります。
その反面、4年制大学はほとんどの生徒が綺麗な英語を話します。これは英語を幼いころから勉強をしているか母国語であるかのケースだからと考えています。このために勉強の難易度にも差が出てしまうという事なんだと思います。
まとめ
卒業者の観点から感想なども含めてカレッジと4年制大学の違いを書いてきましたが、基本的に難易度や学費が違うという事が分かっていただけたと思います。
また専門的なのかアカデミックなのかや英語の入学レベルなどが違うという事です。
ElasticComputeFarmによるPixabayからの画像
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