いきなり本題に入りますが、日本に限らず海外からカナダへの何かしらの商品を輸入するとどのような情報をどこに伝える必要があるか?知っていますか?”
以下の7つの情報に関してはあなた個人が自分自身で調べてCBSA(カナダ国境警備隊)に伝えないといけません。つまりある程度の英語力と知識が必要になってきます。そのために経験がない方は代行に頼むのが無難かもしれません。
この記事では基本的に必要ないくつかの情報のうちの7項目を紹介します。こちらは必要最低限の情報になりますので必須の知識としてぜひ、覚えておいてください。
商品の正確な価値
まず、カナダ政府が一番恐れていることと言えば海外からやってくる輸入品に関して適切な税金や関税を徴収しないで国内に入れることです。
”はい、早い話で輸入してもいいけど、払う物は払ってくださいね!と言うことですね。”様々な商品に色々な関税率を掛けていますが、大筋で言えることとは”商品の価値が高い=払う税の額が多いです”
そのために、カナダ関税は”あなたの商品の金額が過小に申告されていないかつねにチェックしています。
よくある例では、革製のグッチのハンドバッグを実際の購入額よりも”かなり安く申告するケースです。こちらのケースは悪質であれば”罰金になります”
またよくあるのが、ギフトやお得様へのサンプルであるために実際に無料でカナダ国内の客に送っているケースでもしっかりと税金を払うケースがほとんどです。
そうですね、カナダ政府は税金に関してはしっかりしているんですね。また、他にもあるケースで”ビンテージ物のジーンズを輸入する場合には付加価値をしっかりと計算して申告する必要があります。
はい、ぼろ切れとして申告すると罰則になる可能性があるんですね。
出国日の為替レート
日本で買ってきた商品の額は当然、日本円で計算することになりますが申告をする場合には当然、カナダドルになります。←カナダの通貨ですね。そのために、こちらは常識の範囲だと思います。
例を出すと、1万円した日本製のアニメのフィギュアだと、カナダドルで約$100(2023年6月時)くらいになります。このようにして為替を使ってこの額を計算して、申告します。
*為替レートの適用日は商品が出国した日になります。”入国日ではありませんので、気を付けてください。また、日本で払った消費税やカナダまでの輸送料などはここに含まれません。
つまり、1万円の商品を購入すると1000円の消費税がかかりさらに輸送料としていくらかかりますがこれもここに含む必要はありません。無駄に経費をいれると払う税金が多くなってしまいます。
統計品目番号
こちらの言葉は聞いたことがあるひとはあまり多くないと思いますが、英語でアルファベットを綴るとHarmonized System (HS code)となります。
世界貿易においては日本ーカナダに限らずこちらの統計品目番号を使う事が一般的になっています。この統計品目番号を使う事によって手間を省くことができるようになります。
例えば、パソコンなら8471.50から始まる10桁の番号を使用します。また、食品のお茶などは0902.20などから始まる10桁の番号になります。
このような番号を使うことによってプロセスを簡素化しているということで間違いないです・
原産国
他にも重要なことに”その商品がどこの国で作られたのか?という項目も必要になります。
日本国内でも他の国で作られた商品がたくさん市場で売られていますが、カナダに商品を輸入する際にはこちらの原産国の通知も重要で仮に間違えて、悪質と判断されると罰則なりますので気を付けてください。
実はこちらの原産国ですが、ルールがかなり複雑で日本で生産してもその素材によっては”他の国の原産国認定をされる可能性もあります”
さらに自由貿易協定などにも影響されるトピックであり奥が深く需要があれば他の記事で掘り下げたいと思います。
では、何故、原産国が重要なんでしょうか?次で説明しますがこの原産国によって、その商品に適用される関税率がことなるケースが多くみられるからです。
一般特恵関税制度
一般特恵関税制度と言ってもあまりなじみがないと思いますが、英語でいうと”Tariff Treatments”といいます。
上記で原産国によって関税率が異なる商品が多数あると書きましたね。実はWTO(世界貿易機構)の条約によって、大筋で先進国は関税が高く、後進国などは関税が低いというルールが存在します。
つまり、端的に説明すると先進国は所得が高いのだから、後進国よりは高い関税率を適用します!という感じです。
ただし、ここに自由貿易協定は含まれません。アフリカ諸国は関税率が低い国が多く、北米や欧州には関税率が高い国が多いです。
関税と売上税を計算して支払い税金の合計を出す
上記の情報からあなたがカナダ政府系機関に払わないといけない額を計算する必要があります。カナダの場合にはアメリカと計算の仕方が異なります。この方法をダブル関税方式いいます。
大まかに説明すると関税などがある場合には関税に商品の金額を足して、売上税を計算します。このようにすることで税金額がアメリカよりも多くなる仕組みです。←すこし、ややこしいですが、こちらがカナダ方式になります。
売りて/買い手の情報
最後にその商品をどこから買ったのか?と言う情報とどこに送るのか?/輸入者の住所などの情報を記入します。こちらは少しややこしく、カナダに住んでいなくも輸入者になることもできます。
また、全く関係ない第3社が関税や売上税を支払うこともできるようになっています。ただし、カナダの政府系機関で登録(商業用)などをしないといけないことになります。
カナダ通関コードフォーム
ここまで説明してきた7項目(最低で)を下記のフォームに記入します。
まとめ
今回は日本からカナダに商品を輸入するさいに必要な情報の最低限の七項目を説明してきました。商品の正確な金額や原産国ならびに統計品目番号などを紹介してきました。
また登記簿登録をした、会社の場合には確定申告が必ず必要になりますので覚えておいてください
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