今回もカナダ中部の都市であるウニペッグでの仕事経験になります。バリスタと言えば、最近 日本でも人気の仕事で間違いないと思います。
さらに今回の場合にはカレッジ構内(短期大学)の中での仕事経験ですので、英語力を上昇させたいみなさんには最高の働き口と言えるのかもしれません。
ではでは見ていきましょう!!
追記
この記事では就労場所がカナダのマニトバ州になっていますが2024年の最低賃金は15.3CADになっています。そのために、この記事で書かれる賃金は本来の金額よりも低く紹介されています。実際にはこの金額から30%程度は上がっていますのであらかじめご了承ください。
また2024年に15.8CADへ賃金が上がる予定です。
①賃金とチップ
賃金は$12.75でした。チップはオープンして間もなく、お客さんが少なかった事もあり、ほぼ$0でした。
また、チップは他の従業員とシェアする決まりで、自分がいくら頑張ったとしてもチップの額はあまり変わらず、そこまで稼ぎのいい勤務先ではありませんでした。
そのために、少なくてもこの場所は稼げる場所ではないように思います。
②必要だと思った英語レベル
大学内にあったカフェという事もあり、従業員のほとんどが大学生でした。また、留学生も多く居た為、そこまで高い英語力は求められませんでした。
IELTSで言うと6.0あれば問題ないと思います。ただし、6.0と言っても人によって英語力はことなりますので大体の目安になります。
③Duties(仕事内容)
1. コーヒーなどを作る仕事(コーヒーアートなど)
本格的なエスプレッソが売りだったのでお店には大きなエスプレッソマシーンがありました。オーダーを受けたらその都度、量りを使いグラム単位で必要な量のコーヒー豆だけを挽きます。
また、お湯を注ぐ秒数などもきちんと決まっており、少しでも規定の秒数を過ぎてしまった場合は全て放棄します。
また、ラテを作る場合などは機械を使って牛乳を泡立てるのですが、これも簡単そうに見えて、コツを掴むまでに2週間以上かかりました。
コーヒーアートは、店長が後々やりたいと話していましたが、余りにも難しく誰も出来る人が居ませんでした。
また、コーヒーの他にお酒も提供していました。本格的なエスプレッソを使ったマルティーニはお客さんからとても人気でした。
2. お客様との簡単な会話(カレッジのために、カナダ人が多いなど)
比較的大きな建物内の一階メイン入り口の横にお店があった為、同じ建物内で働いてる人が昼休みなどによくコーヒーを買いに来ていました。
同じ建物内で働く人は毎日のようにコーヒーを買いに来る為、顔馴染みになり連絡先を聞いてくる人などもいました。
また、お店の横にはテーブルとソファーが置かれており、授業を終えた生徒達が自主学習をしに来ていました。
ただ学生たちは基本的にお金をそこまで使わず、買ったとしても缶コーラ一個などでした。
3. 在庫確認など
在庫確認は2日に1度する必要がありました。この際、缶ジュースや余り使わないお酒の瓶なども数える必要があり、全て確認するのに約2時間はかかります。
正直、時間の無駄だと感じていましたが、上司曰く大学内のカフェなので、盗みがあってからでは困るという理由からでした。
余りにも頻繁に在庫確認をしていたせいで、お客さんからどうしていつも在庫確認ばかりしているの?と聞かれることまでありました。
更に、グラスの数を数えろと言われた時は流石に従業員全員呆れてしまいました。
その為、グラスを数える際に仲の良かった従業員の1人と「なんでグラスを数える必要があるの?」「だって誰かがこの”高級”なイケアのグラスを盗むかもしれないでしょ!」というジョークを言い合って笑っていました。
4. レジ締め
閉店準備をする前にレジ締めをします。その日の現金売り上げ金額とカードの売り上げ金額、チップ、フードデリバリーの金額を紙に記入します。
ただ、機械が古くレジ締めの際にいつも何かトラブルが起きていた為、余りうまく機能していませんでした。また、初めのうちは午前と午後でレジ締めを2度行っており、とてもややこしかったです。
5. 閉店、掃除
閉店後はまず、全てのお酒に蓋をし、カクテルで使う果物類にラップをかけます。その後、エスプレッソマシーン、ビールサーバーの掃除、ゴミ捨て、モップがけをしてクロージングは終了です。
食器洗いはキッチンがやってくれていたので基本的にクロージングはそこまで時間がかかりませんでした。
ただ、店を出る前は必ず全ての棚に鍵をかけます。大学内ということもあり、戸締りはすごく厳重に行われていました。
④この仕事をしていて良かったこと
1番良かったことは、エスプレッソマシーンを使って本格的なエスプレッソを作れる様になった事です。また、大学内にあったのでこの仕事を通して学生の知り合いを増やすことができました。
それから、仕事中はエスプレッソ、ラテ、紅茶などが飲み放題だった事も魅力的でした。
⑤この仕事で良くなかったこと
上にも述べたように、オープンして間もなかった為にお客さんが少なく、更にチップシェア制度を取っていたため全く稼げなかった事です。
また、決まりが多く自由が少なかった為正直つまらない職場でした。頻繁なストック確認などの無意味な業務をルール上しなければいけない事は、とても苦痛でした。
後は、写真撮影だけの為に作られた料理は持ち帰り禁止でその場での廃棄が基本だった為、多くの食材を無駄にしなければいけませんでした。
上司に抗議しても、ルールだからの一点張りで聞く耳を持ってくれませんでした。
海外での職務と聞くと日本より自由という印象がありますが、ここのお店は日本の典型的な職場とほとんど変わらない印象を受けました。
⑥どの様な人におすすめできるかまとめ
厳しい決まりの元で働ける人。あまり英語力が高くない人。大学内の安全な職場で働きたい人。コーヒーが好きな人。
なれてくるとルーティンワークになりますので、同僚などと英語で話す機会が多い仕事の1つになります。
特に夏休みとか生徒さんが少ないので仕事量が少ないと言う時期もあり、ほとんど1日中同僚と話していた日もあったと思います。
⑦面接時の質問
どのような経緯で応募したのか?という質問にはじまり、なぜ前の職場を辞めたのかなどの質問をされました。また、給料(チップ込みの)はいくら欲しいのか。
さらにその後にサーバー/バーテンダーの経験はあるか。特にどのような経験か?”の詳細を聞かれました。
ということで今回はカレッジでのバリスタの経験をしたMayさんの経験談でした。いろいろと大変な職場だったようですが、それなりに充実した職務経験になったようです。
この仕事はお金は稼げないが、英語などを伸ばす機会が多いと考えることができるのかもしれませんね。
OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像
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