日本でも学校などに登校する方々に必要な物として、交通機関が挙げられると思いますがカナダにも大きな都市には主要な交通機関があります。
たとえば、カナダの西の都のバンクーバーのスカイトレインは二百万人以上の足になっています。
また東のモントリオールには26の駅からなるSTMが存在しており、こちらもカナダの一大都市圏であるモントリオールを動かしていると言っていいと思います。
もちろん、カナダの最大の都市のトロントでも交通機関が発展しています。一般的にこの交通機関をTTC(Toronto Transit Commission)と言います。
この交通機関ですが、実は少し曲者です。使うにあたり、気を付けないといけない事がちょくちょくあります。
この記事ではカナダ最大の都市で交通機関であるTTCで乗る前に知っておきたい事を書いています。ぜひ参考にしてください。
料金や乗り方で知ってほしい事
$5以上ではおつりが出ない
やばい、小銭にがないどうしよう!5ドル札しかないわ!となると$5札を使うしかないという事になりますが、このお札だとおつりが出てきません(TTCのバスにはおつりを用意していません)。
ええっーーー!!!いきなりトロントの洗礼を浴びる方が多いです。
このような事態を避けるためにプレストというカード買うのが一般的です。このカードで少しですが割引が適用されます。(下記)
また、このカードでTTCだけではなく、トロント圏外(オンタリオ州の電車やバスなど)の乗り物にも乗る事が可能でかなり便利です。
制限時間は2時間なのだが..
TTCは2時間以内なら、地下鉄、バス、電車に同一料金で乗れますが2時間ごとに1回分の運賃が自動的にかかるわけではないです。
例えば、乗り換え地点などでチケットなどを見せる必要があるのですが、この時点で2時間が経過していると追加の料金を払う必要があります。
つまり、乗り換え地点で2時間が経過してもすでに乗り換えが終わっているケースでは追加料金が必要ないわけです。このために、2時間でTTC圏のほとんどの場所が行けると言われています。
カナダ・トロントの交通機関はこちら
実はゾーン制(バス停にゾーンがある)
実はTTCでも、もう一回分の運賃を払わないとバスなどで行くことができないゾーンが存在します。例えば、トロントよりも北の町であるマーカムですね。
また、トロントよりも西の町であるミシサガ【トロント・ピアソン空港付近】に入るくらいからもう一回分の運賃が追加で必要になってきます。
EXPRESS BUS(急行)がある
恐らく、ここ数年の事だと思いますが、トロントにもようやく急行のサービスができました。
正直な話で一回も乗ったことがないので何とも言えないですが、たぶんすべてのバス停で止まらないという感じなんだと思います。
ただし、この急行サービスは通常サービスに比べると倍の値段がします。ですが、マンスリーなどにするとかなり節約できるみたいですね。
バスに自転車が乗せられる
TTCのバスですがバスの前の部分に自転車を乗せられます。ですので、サイクリングで疲れたからバスで帰ろう!なんて事も可能です。
ちなみに写真のようにチャリンコを乗せます。
罰金になる前に知っておこう!
実はトロント留学中に罰金になる可能性があるのがトロントです。
間違えて進入禁止に入ってしまった/運賃を払う必要があるタイミングで払わなかったなどの場合でこうなるケースもあります。
このようなケースでは最大で$425もの罰金を科せられます。はい、実際に何人かこの罰金刑になっています。
ストリートカーなどを妨害
またごく稀にストリートカーのみが通れる場所に間違ってはいるケースがあります。上記の写真はダウンタウンの近くです。私が通っていた語学学校の近くですが、ここで知り合いが罰金をもらいました。
写真の中央をよくみると”TTC vehicles only” と書いてあり人間は入れないという事が分かりますね。
進入禁止場所から進入
驚くことにトロントのいくつかの駅では歩きで普通に横から入ることができます。入り口には進入禁止のマークがあるのですが、留学初心者だとこのようなマークに気が付かないケースがあります。(写真上)
左の方に赤い文字で”DANGER DO NOT ENTER(赤と白)”と書いてある事に気が付きましたか?入って見つかると罰金になるケースがあります
検問される場所がある
トロントの交通機関であるTTCには運賃を払わないで乗れる箇所がいくつかあります。
わたし個人が知っている場所ではスパダイナ駅のストリートカー(スパダイナからトロントアイランド方面にかけて)がこれに該当します。
もちろん、これにはただで乗れるほど甘くはありません。
よくあるケースが、スパダイナ駅に到着するとお金を払ったかどうかを調べる職員がいて乗客をすべてチェックするケースです。(そのような職員をよく見るのが上記の写真の場所です)
この時に、切符やプレストの支払いが確認できないと最悪で罰金になります。
最悪のケースは罰金で裁判所(罰金を下げるために)行き
まず、日本と違って警察官に違反切符をもらっても払うしかオプションがないという事ではありません。こちらの事情もちゃんと聞いてくれます。
その状況によっては罰金は回避になるのですが、もちろんすべてのケースではないです。わたし個人は英語を教えていた生徒さんの違反切符を何回かさばいています。もし、力になれる事があれば..
トロントの交通機関で予想外の事態に..
トロントでは予想外に色々な事が起こります。その結果で目的場所につくのが遅れたり不可能になったりすることが多々あります。
突然にストライキの可能性
突然ですがストライキという言葉を知っていますか?日本ではあまり聞かない話だと思います。事実、日本でのストライキはカナダほど起きていません。
しかしカナダでは大学や警察までストライキがあります。結果的に大学がストライキ中に閉まったりします。
事実、2008年にTTCが突然、ストライキに突入して交通機関が突然にすべて閉まった経験があります。
このようにTTCのような交通機関もストライキを起こすことがあるんですね。
学生のまっさかりで新聞?なにそれ?うまいのけ?という感じでしたので全く気が付きませんでした。
このころから頑張って、新聞などを読むようになりました。そうですね、これからTTCにストライキが起こらないと考える方が難があります。
事実、交通機関は政府系の機関なんでストライキが起こりやすいです。
週末に工事でバス・電車がない
これはトロントの特徴なんですが、平日よりも休日に集中的に工事などを行うことが多いです。このために週末などでは工事がないかどうか前もって調べておく必要があります。
実際の話で電車で行けるはずの所がすべてバスでの運航になって、平時よりも1時間以上もかかったことがあります。
ただし、そのような工事の情報は下記のサイトから調べる事が可能ですので、参考にしてください。
バスに人が多すぎると乗れない
これはもしかすると日本でもあるのかもしれませんが、カナダのトロントでは特にラッシュアワーの時間帯に起こりやすい現象です。
特に学校の手前にあったりすると学生でバスが満席になります。バス停から人間でパンパンになったバスが見えるんですよね..
このようなケースではバスがバス停で止まりません…
TTCではトラブルもいっぱい
カナダのトロントの交通機関であるTTCですが、間違いなく日本よりも色々な問題を抱えています。
さきほど、もし挙げた通りTTCは政府機関系で他の仕事よりも雇用条件がいい事が多いです。
もちろん、この賃金は税金ですから妬まれることが多くなるんだろうと思われます。
ドライバーと乗客がトラブルを起こす
そのために、ドライバーと乗客がよく言い合いをしていたり、最悪のケースでは暴行が起こることさえあります。
そのために、そのような状況になった場合にはそのような現場から離れて様子を見ましょう。
下記の記事では少し古いですが、TTCのドライバーが花火で襲撃されたことがありました。
下記はその時の記事ですが、やる方もやる方ですよね。このような事件が頻発したために、最近のバスでは防犯性の高いバスに改良されています。(それでも、まだちょくちょくおきますが…)
TTC運転手が業務中にコーヒーを買いに行くことがある
これも日本ではありえない現象ですが、TTCではよく見る光景ですね。TTCのドライバーがいきなりバスを道の横に路駐してスターバックスのコーヒーを購入して、戻ってくる現象です。
そうですね、最初の数年はありえないと思いましたが、最近ではこれがカナダである!という感じで仕事もかなり緩いという事でかなりポジティブにとらえています。
10分に上の遅れがちょくちょくある
日本の交通機関と比べると明らかにバスやストリートカーが遅れる事があります。たまに30分くらいバスが来ない事があると、2台続けてバスが来たりします。
これは日本人からするとあり得ないかもしれませんが、日本の交通機関のダイアは世界一と言われています。
ですが、カナダに来たらその国の常識を受け入れる寛容さが必要ですね。事実カナダでも他の多くの国に比べると時間通りに来ると言われています。
睡眠中の職員を起こしたことがある
これも信じられないかもしれませんがよくあります。大学生のころにTTCの職員が寝ているところを起こしたことがあります。
ただし、時間的にかなり遅い時間だったのであまり気にしないようにしています。もちろん、このような事を許さない人々も多くいるために、そのような職員の写真が出回る事もあります。(下記)
ただし、大多数がまじめに働いています。そこら辺はわかってあげましょう。
そんなトロントでも好きなる理由がいっぱい(この記事も読んでね)
まとめ
カナダのトロント留学ではほぼ100%の方が使うといっても過言ではないTTCですが、その使い方や気を付けてほしい事(罰金)を書いてきましたね。ぜひ参考にしてください。
Bohdan ChreptakによるPixabayからの画像
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